浜田和幸を研究する会

浜田和幸が解説する「多様化する北朝鮮の生き残り戦略」 [浜田和幸の提言]

投稿日時:2017/12/11(月) 12:10

浜田和幸が「多様化する北朝鮮の生き残り戦略」を解説する。

長年に渡り経済制裁を受けながら、ついに念願の「核保有国」の地位を掴んだというわけだ。

その意味では、経済的に貧しいながらも、なかなか無視できない技術力を有していると言わざるを得ない。

浜田和幸の考えでは、金正恩委員長を「若くて狂人的な独裁者」と見下すのは危険だろう。

実は、核兵器開発にのみ関心が寄せられているが、北朝鮮には6000人を超えるサイバー部隊が存在すると見られる

いわゆる「ハッカー集団」である。

2014年、ソニー・ピクチャーズ・エンターテイメントへの攻撃で勇名を馳せたもの。

「インタビュー」と題する金正恩と思しき最高指導者の首を炸裂させるような映画を製作したことへの制裁といわれた。

その後も英国のテレビ局に侵入し、北朝鮮に批判的なドラマの放送を妨害している。

そして、彼らの実力が最も発揮されたのが海外の銀行からの資金収奪に他ならない。

バングラデッシュの国立銀行のコンピュータ・システムに侵入し、大量のドル強奪に成功したと思えば、韓国のビットコイン取引所のハッキングにも成功し、最近急騰している仮想通貨を大量に奪い去ったといわれる。

浜田和幸が考える問題はこうしたハッキングがインドやインドネシアなど海外の活動拠点を経由して行われている点だ。

ピョンヤンから直接攻撃を仕掛けるのではなく、アジア、アフリカ、オセアニアなどを踏み台にしてのハッカー攻撃は規模も技術も進化する一方となっている。

国際社会からの経済制裁をかいくぐる手口はなかなか巧妙で、その対策は一筋縄ではいかない。

国連の安保理決議を積み重ねたり、中国の影響力に期待するだけでは効果は薄いだろう。

金正恩曰く「サイバー攻撃能力は核兵器やミサイルと共に“万能の剣”になる」。


浜田和幸が解説する北朝鮮


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    浜田和幸の考えでは、北朝鮮による核の脅威が日に日に高まっている。アメリカのトランプ大統領が国連総会の場で、「北朝鮮を地上から抹消する」と狼煙を上げれば、北朝鮮の金正恩労働党委員長は「アメリカ本土を焦土と化す」と号砲を打ち上げる。浜田和幸の調査ではトランプ政権の進める「金正恩斬首作戦」もハッキングのお陰で白日の下に明らかにされた。まさに「言葉のミサイル」から本物の核ミサイルが
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    浜田和幸が北朝鮮のドローンにソニー製のカメラが装着されていたことについて解析北朝鮮が韓国に飛ばしたドローンが韓国領内に墜落した。韓国軍が回収、検査したところ、韓国に配備された米国製のTHAADを映していたことが判明。北朝鮮は300機を超える偵察用の無人飛行機を所有していることが国連の報告書によって明らかにされている。中には、攻撃用のドローンもあるようだ。ミサ

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