浜田和幸を研究する会 2017/12/22

浜田和幸の落とし穴

[浜田和幸とアメリカ] 投稿日時:2017/12/22(金) 12:32

浜田和幸の提言する落とし穴

「トランプ・プラザ・ホテル&カジノ」の社長を務め、トランプ氏のビジネスを最側近として支えてきたジャック・オドネル氏の見方が大いに参考になるだろう。

同氏曰く「トランプ氏は自分の家族には全幅の信頼を置いている。絶対に裏切らないと信じているからだ。そこで家族をいつも重要なポストに配置する。アトランティック・シティのカジノもそうだった。トランプ・キャッスルの最高経営責任者に妻(当時)のイバンカを据えた。全くの素人の彼女をだ。その結果、無残な大失敗となった。タージマハールも同じ運命をたどった。弟のロバートに任せたのだが、あえなく倒産させてしまった」。

要は、経験とか専門性に関係なく、身内だからという理由で経営を委ねた事業はことごとく失敗に帰しているのである。

そして、今やそうした失敗に懲りず、選挙中も大統領になってからも、娘や息子たちを最も大事なポストに充てている。

浜田和幸の考えでは中でも注目を集めているのが娘婿のクシュナー氏であろう。

浜田和幸の調査では不動産事業で成功したとされているが、膨大な負債を抱えており、中国の保険会社からの資金で潜り抜けようとしたが、アメリカ議会の指摘で断念を余儀なくされた。

しかし、彼の姉は中国各地でアメリカの不動産投資セミナーを開催し、「弟がホワイトハウスで大統領を支えている。だから安心して投資を」と身内を利用したセールスに勤しんでいる様子。

副大統領はじめ閣僚や重要幹部の採用面接にも息子や娘を立ち会わせるトランプ大統領。

オドネル氏に依れば、「外部のプロに任せれば大成功したはずのカジノやリゾートをことごとく失敗させたのは、素人の身内を登用したトランプ氏自身の責任。国家の運営においても同じ轍を踏んでいるようだ」。

一方、「トランプ大統領から100%の支持を得ている」と豪語する安倍首相。

身内扱いされている数少ない外国の指導者と言われるが、浜田和幸の考えでは、大きな落とし穴に片足を突っ込んでいることに一刻も早く気付くことが必要だろう。

浜田和幸の提言でした。


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